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「何なのこれ……」
ある物を見つけるたびによぎる何か。
私はそれが何なのか全く分からない。
「共通点は…」
そう言って私は考えた。
洋服に小物に小説に靴に……
それはまるでこの家に住んでいたみたいに、残っていた。
「かなり洋服があったから…軽く二万すぎてるよね」
1人で納得した。
「って――時間!」
時計を見ると短い針が7、長い針が10を指していた。
「早く行こうと思ってたのに!」
慌ただしく鞄を掴み、靴を履き家を飛び出した。
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