第一話

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「何なのこれ……」 ある物を見つけるたびによぎる何か。 私はそれが何なのか全く分からない。 「共通点は…」 そう言って私は考えた。 洋服に小物に小説に靴に…… それはまるでこの家に住んでいたみたいに、残っていた。 「かなり洋服があったから…軽く二万すぎてるよね」 1人で納得した。 「って――時間!」 時計を見ると短い針が7、長い針が10を指していた。 「早く行こうと思ってたのに!」 慌ただしく鞄を掴み、靴を履き家を飛び出した。
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