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モモが目立ちすぎたのが悪かったのか、あるいは思惑通りにモモが唾棄すべき恥ずかしい子になっていってるのに気を良くしたのか、翌日から猫川奈緒のいじめはさらにエスカレートした。
さすがにおまんこを曝したりとかの無茶なことはしないけど、スカートをめくり上げて、パンツの上からぐしぐしと……。
指がパンツもろともモモの中に埋まっている。
あまりに過激なため、チラチラと盗み見ることしかできなかったが、見るたびにパンツに染みが広がっている。
愛液でたぷたぷして、重みがありそうだ。
「あっ、あっ、あっ、いやっ、あぁっ……」
静謐な教室に、モモのいやらしい声だけが響く。
羽交い絞めにされて立たされたまま、びくんびくんと痙攣している。
おそらく腰はガクガクで、砕ける寸前だろう。
いくらなんでも、これはひどすぎる。
奈緒は鬼だ。顔は美しいけど。
モモは今日一日だけで、この四週間分に匹敵するくらい貶められたのではなかろうか。
公立高校の教室でこんないやらしいことが平然と催されているなんて、奇跡だ。
それでもクラスメート諸君はこの素晴らしい見世物を視界に入れようとしない。
見たらものすごい惨事でも起きるとか、地獄落ちが確定してしまうとか、そういった酷いことが待ち受けているとでもいうのか。
だが俺は、気づいた。
奴ら、昨日までとはちょっとばかし違う。
みんな、モモの嬌声が鳴るたびに、冷たい背中を微かにだがピクッと反応させている。
唇をわなわなと震わせている奴もいるし、額にうっすら汗を浮かべている輩もいる。
この程度ではたいした変化だと思われないかもしれないが、高校生という身分のためこのクラスでかなりの時間を過ごすことを余儀なくされている俺には、これがものすごい変化だということが直感的にわかる。
こいつら、確実に変わりつつある。
素直になりつつある、と言うほうが正しいかもしれない。
とにかく奴らもやはり奈緒とモモの行為が気になるのだろう。
今まで無視を通してきた立場もあるから簡単に掌を返すわけにはいかないけど、見たくてウズウズしてるのだろうな。
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