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正直、どうやって帰ったのか覚えていない。
気づけば空は明るくて、わたしは自分の部屋で、毛布に包まれていた。
重たい体をゆっくり起き上がらせ、携帯に目をやれば、時刻はもう昼に近い。
何時に帰って、何時に寝たのだろう‥ご飯も食べずに。
とりあえず何か食べなければと、階段を下り、台所へ向かう。
テーブルの上には昨日スーパーで買った物たちがぽつんと置かれていて、また昨日の出来事が頭を過ぎった。
「どうなっちゃうのかな‥わたしたち。」
独り言を言いながら、冷蔵庫を眺める。
また誤解をうむかもしれないから、もう健にも相談できないし‥――
目に入ったヨーグルトを手に取り、冷蔵庫を閉めた。
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