閉ざした心

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「お前 母ちゃんが死んだから引っ越してきたんやって?近所の人が噂しとった!」 「かわいそ~っ」 そう言って ぎゃはぎゃはと笑い からかう男子。 それに便乗して わたしを罵ったり、陰でくすくすと笑う女子。 (‥‥‥‥最低。) 高校生になっても、男子って こーいうもん? わたしは涙を堪え、学校が終わったと同時に学校を飛び出した。 (早く学校を出たい! クラスの人達から逃げ出したい!) その一心で走った。 でも、気づいたんだ。 わたしの居場所はない。 唯一 帰れる場所の<親戚の家>でも ‥‥‥わたしは邪魔者。 わたしの居場所なんか‥‥ 何処にもないんだ‥‥‥。
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