出逢い

2/5
前へ
/191ページ
次へ
わたしは寂しさを押し潰すように、砂場で<泥だんご>を作っていた。 まだ幼稚園に通っていたくらいに 近所の公園でママと よく作っていたからだ。 手につく泥の感触が 幼い あの頃を思い出させる。 ___     <ママ!まるくなったよ!> <わあ、すごい!日向はママより上手ね> _____ あの頃のママの笑顔が 鮮明に蘇る。 (ママ‥‥‥) 目頭が熱くなり、手の平にある 泥だんごが滲んで見える。 すると、目の前に影が広がった。    
/191ページ

最初のコメントを投稿しよう!

118人が本棚に入れています
本棚に追加