118人が本棚に入れています
本棚に追加
わたしは寂しさを押し潰すように、砂場で<泥だんご>を作っていた。
まだ幼稚園に通っていたくらいに 近所の公園でママと よく作っていたからだ。
手につく泥の感触が 幼い あの頃を思い出させる。
___
<ママ!まるくなったよ!>
<わあ、すごい!日向はママより上手ね>
_____
あの頃のママの笑顔が 鮮明に蘇る。
(ママ‥‥‥)
目頭が熱くなり、手の平にある 泥だんごが滲んで見える。
すると、目の前に影が広がった。
最初のコメントを投稿しよう!