兄の思惑

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ある朝、加賀美夏(かがみ なつ)の元に一通の手紙が届いた。 「あれー珍しい…にいにから手紙なんて。」 1年連絡をしてこなかった夏の兄が突然手紙を送ってきた。 「一体なんだろー?」 朝日の眩しい中、封筒をゆっくり開ける。手紙にはこう書かれていた。 『夏、元気か?1年も連絡しなくてごめん…。実はこっちの生活が落ち着いたから、こっちに招待しようと思ってな…。留守は航平に任せて、このチケットで一度アメリカに遊びにこい。待ってるぞ。 涼』 「え…アメリカに…?まじ!?私アメリカに行けるの!?やったー!飛行機も初めてだよ!楽しみ~!」 夏はおおはしゃぎで庭を駆け巡った。 この一通の手紙が、夏の人生を大きく変えることになる。
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