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「彼のこと悪く思わないでくださいね?ちょっと短気なだけなんで」
隣に座ってきた男性がさりげなく言った。
若そうなのにしっかりスーツを着込んでいて、とても大人っぽい人だった。
「え?あー…はい…もう大丈夫です。それより、今の人と知り合いなんですか?」
「えぇ、仕事仲間です。彼 あれでも歌手なんですよ?ご存知ないですか?」
男性は爽やかに尋ねてきた。
「歌手…ですか?私…あんな無愛想な歌手知りません…」
夏は少しむっとして口を尖らせた。
「はは! 無愛想か…。確かに愛想はないけど根は悪いヤツじゃないですよ」
男性は少し
笑いながら言った。
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