170人が本棚に入れています
本棚に追加
『NATSU KAGAMI!!』
飛行機を降り、なかなか来ない迎えに痺れをきらした夏は、紙に英語で名前を書き迎えを探した。
『おかしいなー…にいにはアメリカの友達を迎えによこすって言ってたのに…。』
結局その後も涼の友達は現れず、夏は地図を頼りに仕方なく徒歩でホテルへ向かった。
「あのー…加賀美夏って名前で予約してあるんですけど…。」
夏はホテルのフロントの人に日本語で話かけた。
当然返ってくるのは英語ばかり。
夏は大学はでたものの英語だけは苦手だった。
実際フロントの人が何を言ってるか分からない。
『どうしよう…このままじゃ
泊まれもしないよ…。』
夏がつたない英語で苦戦していると、隣で悠長な英語が聞こえてきた。
夏が羨ましそうにそっと隣を見ると、そこにいたのは飛行機で夏をシカトした男だった。
『げー!あの男…!!なんでここに…。でも…今はそんな事言ってる場合じゃないよね…。』
夏は1人頷いた。
「あのー助けてくれませんか?」
最初のコメントを投稿しよう!