兄の思惑

8/21
前へ
/21ページ
次へ
夏はすがるような目で男を見た。 「…いいですよ?名前は?」 男は少し間を空けてから、さっきとは一変して最上級の笑顔で返事した。 『さっきと全然違うじゃん… もしかして…気づいてないのかな?』 夏は利用しようと決意した。 「加賀美夏です!今日から2日間予約してあるはずなんですけど…」 「…わかりました」 男はまたにこっと笑いフロントに向かって話し始めた。 話がつくまで夏はロビーで待つことに。 しばらくして男がフロントから帰ってきた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加