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結局あの肉は殆ど無くなり残りの肉は保存用の干し肉を作った、そして今は少女と話ながら歩いているのであった。
「結局、お主の名前は何なんだ?」
まぁ話と言っても
「…無い…」
単語しか帰って来ないのだが…
「ふむ、名が無いのはこれからに差し支えるな………儂で良ければ付けるが」
しかもどうやら名前が無いらしく、儂が付けるか聞くと何か期待する様な眼差しを向けてきた
「そうだな、ファムなんてどうだ?」
どうやら気に入ったらしく先ほどからずっとふぁむ、ファムと連呼している
「…あなたは?」
っとそうだな、教えるのを忘れていた
「儂か、儂はラウルと言うこれからよろしくな、ファム」
街が見えて来たので一度立ち止まりファムの方に手を伸ばすとその手をしっかりと握り締められた
確かに、これなら寂しくは無いかも知れないな、小さなリボンの付いたワンピースを身に纏った相方を見て、楽しくなりそうだと頬を緩めた
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