物語の始まり

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ふと目を覚ますと目の前に『なにか』が居た。 「うわぁ…普通そういうこと思うかなぁ…」 はて、言葉に出してはいない筈なのだが…? 「うん、そうだね、確かに君は言葉を出して無いよ、というか出せない、が正しいかな」 なんだと!? …確かに試そうと口を開くが口を開いているという感覚が有るだけで声が出なかった、儂は目の前の人?をじろりと見る 「やだなぁ、そんなに見つめないでよ、照れるじゃないか」 その圧倒的存在感を放つ人?は頬に手を当てくねりくねりと動いている 「あぁそう言えば名乗って無かったね、どうも、神です」 ぶぃ!なんて言いながらピースサインをしている神を見て、儂は長年信じていた神の偶像が音を立てて崩れ落ちるのを感じて居た………
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