相談の始まり

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「って訳でなんと君は五つの願い事を叶える事が出来ます!」 どうやら儂は知らぬ間に神様からご褒美を貰える条件を全てこなしていたらしい、曰わく、性交をしないこと、曰わく質素な生活をし、ささやかなことに幸福を覚え、満足すること等々、なるほど確かに身に覚えが有る 「で、どんなお願いにする?あ、言っとくけど不老不死~なんてのは基本駄目だからね?」 ふむ、確かにそんな願い事を聞いて貰えるなら世界中に不老不死の人間が現れて大変な事になっているだろう、儂は無い頭を振り絞りウンウンと考えて見る 「決まった?」 神がにこやかに聞いてくる あぁ、けどその前に聞いても良いか? 「うん?なんだい?」 何も世界は一つだけでは有るまい、儂の知らない金属が有る世界は有るのか? 「うん、そうだね有るには有るけどどうするの?」 そうだな決まったぞ 一つ、儂の知らない金属の存在する世界、 一つ、その世界の全ての言語の習得、 一つ、病気を知らず、長寿で有ることの保証 一つ、運に恵まれていること、 最後に、今までの記憶を引き継いで生まれ落ちること、 「へぇ、そんなのでいいの?欲が無いなぁ…うん君は結構楽しい人生を送りそうだし、色々オマケも付けちゃおう!」 なんて神が言っているのを聞いていると次第に眠くなって来ているのを感じた。 そして儂は時々遊びに行くよ、なんて言葉を聞きながら意識を失った
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