お話の始まり

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村を出て数日、どうやらこの世界は全くの異世界で有り、文明レベルが低いらしいと言うことが解った、村に来る冒険者達の武器は剣や弓等ほとんどが旧時代的な武器ばかりで有ったことから予想はしていたのだが。 例外が魔法と言う不可思議な力、そして今対峙している「奴」もこの世界独特の魔物、7~8mは有りそうな立派な龍だった 「………」 じっと見つめ合う二人(?) 確かに今までに魔物と出会った事が無い訳では無い、しかし今までに会った魔物と言えば角の生えた兎だったり途方もなく大きい食虫植物だったりするのだ、何かを期待する様にじっと見詰めて来ているこのような生物は未だに見たことがない 「…いるか?」 おもむろに焼いた肉を差し出して見るとパァッと輝き小さな少女になってしまった。 さすがに驚き固まってしまったラウルを尻目に少女はその手の中に有る肉をかっさらい、はむはむと食べ始めていた。 身長は約150、腰にまで届きそうな長い黒髪と整った顔は幼いながらもどこか知的な雰囲気を漂わせている………がしかし、どういう理由か龍が人の姿になったら服は着ているだろうか、答えは否、つまり真っ裸で有る。
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