~裁判~

3/4
43人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
裁判所に着くと、車は地下駐車場に入った。 地下から誰にも見られずにそのまま裁判所の中に入れるようになっていた。 裁判の時間まで狭い個室に入れられた。 扉にはやっぱりノブは無く、30㌢四方の分厚いプラスチックの窓が付いていた。 外を見ると、パイプ椅子に座った看守がいた。 どうやっても逃げれないのに見張る意味は全くない。 個室の壁には今まで入ってきた人が書いたのだろうか。落書きがいっぱいしてあった。 〇月〇日、年少確定や、他にも名前やチームの名前なんかが書いてあった。 中には知り合いや後輩、先輩の名前もあった。 みんなここに来たことあるのかぁ。と、思い俺も手錠の角で名前を掘った。 大体30分位経った頃だろうか。 看守が扉を開けて 「審判いくぞ。」 いよいよだ‥ そんなに緊張はしていなかったが、「審判」と言う言葉を聞いて一気に緊張した。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!