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「眠そうだな…またゲームでもしてたのか?」 そう言いながら朝食を机の上に並べる その間に美樹は食卓に着いた 「ん~…なかなか難しいクエストがあって、それをクリアするために武器とか作ろうと思ったんだけど素材が無くて…」 素材集めをしてたら寝る時間が無くなったんですね、分かります 「夜更かしも程々にしとけよ」 弁当の支度も終えてエプロンを外すと、俺も食卓に着く 「お兄ちゃんにだけは言われたくないよ…」 「高校生は良いんだよ、いただきますっと」 「私も高校生だってば~!」 「ほら、サッサと食べねーと遅刻するぞ」 「む~…」 毎朝こんな感じだ 俺達兄妹は揃ってオタク 殆ど喧嘩もしない、仲の良い兄妹だ 基本的に料理は俺、掃除洗濯が美樹という風に決まっている 一度美樹に料理をさせてみたんだが…あんな摩訶不思議な料理(?)が現れるとは思わなかった あれは最早、料理と言う名の兵器ではなかろうか? 「…朝練、間に合うのか?」 「あ、いっけない!」 俺がそう言うと美樹は慌てて朝食を口に放り込む 料理を作った側からすると、もうちょっと味わって食って欲しいモンだよな
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