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「ったく…早く準備しないと置いてくぞ?」
因みに、美樹はまだパジャマだが、俺は既に制服だ
「ま、待ってて!
すぐ支度するから!」
朝食を終えると、俺が作った弁当を持ってすぐさま部屋に戻っていった
言われなくても待ってやるって
さすがにあの長い道を走って行けなんて言えねーからな
俺も朝食を終えると、食器を洗い鞄を持って出る準備をする
で、玄関でしばらく待ってると…
「お、お待たせ…」
可愛らしい制服に身を包んだ美樹が現れる
「よし、じゃ行くぜ」
「う、うん…」
玄関を出て鍵を掛けると、自転車を一台引っ張り出してくる
俺が自転車に乗ると、後ろに美樹が乗る
何で二人乗りって?
何だか知らないが、美樹がそうしろってウルサいんだ、しょうがねーだろ
秋ってのは良いな、涼しいし
一年中秋なら良いとさえ思っている
紅葉が舞う道を、自転車で颯爽と駆けている
「ほぉら~、早くしないと朝練に遅れちゃうよ~ッ」
自業自得だろーが
だったら毎朝早く起きろよな
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