はじまり

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とりあえず、また起こすことにした。 「あの…、すいません」 起きない。 「す い ま せ ん」 少し大きな声で言ってみた。 「ん~?なに?人が気持ちよく寝てるのにー」 男子が顔を上げた。 「……………え?」 さっきの美少年だった。 え?桜の下で寝てるんじゃ… 「何なにー?固まっちゃって。オレのかっこよさに驚いちゃった?くすくす、オレってば罪な男ー」 ちがう。 さっきの美少年はもっと、眠そうな雰囲気だった。 顔は同じだけど、この男子はなんか……妖しげな雰囲気が…。
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