零章~幻想~

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昔から漫画や小説、ゲームが大好きだった。 ファンタジーの世界に行けたらどんなに楽しいか、等と幾度妄想したことか最早覚えていないくらいだ。 この歳になってもごく偶に妄想してしまうくらいだ。 …俺は頭の中が電波まみれの危険人物では断じてないぞ? 本当にごく偶に、だからな?! 変に誤解しないでいただきたい。 まぁそれはさて置き、そんな世界(モノ)は存在しないのが常識であり、詰まらない現実というやつだ。 それくらいの判別はつくさ。 だが、妄想するくらいなら別に構わないだろう? 誰かに迷惑をかけるわけでも無いしな。 そんな言い訳を誰にするでもなく心の中で呟きつつ、俺はパソコンの前に座り電源を入れてタバコに火をつけた。 「今日こそはノーマルをノーコンでクリアしたいものだな…」 煙と共にこんなセリフを吐き出しつつ、俺はデスクトップの紅魔郷を起動した。 しばらくプレイしながら、俺は独り言を呟いていた。 「やっぱ東方面白ぇなww相変わらず道中でピチュるとかへましてるけどwww」 「はぁ…………幻想郷に行きてぇな…。」 そんな自らの妄言に、苦笑いしながら煙を吐き出した。 「やれやれ、俺も末期だなwそんなもん実在する訳ねぇっつーのにw」 「まぁ行けるもんなら行ってみたいがなw」 ?「なら、私が連れて行ってあげましょうか?」
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