序章

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闇夜の中、3人の少年は駆けていた。 3人は仕事の帰り。 先程、とある政治家とその家にいた者を皆殺しにした。 3人は全員同じ格好をしている。 黒のロングコートに、黒い手袋に、黒い靴。 そして、顔には顔の半分を隠すほどの大きさのゴーグルが。 3人は急いでいた。 夜明けが近い。 日が昇れば、3人は目立ってしまう。 だから、3人は近くの神社の陰に隠れた。 いつもは決して足を踏み入れない神社。 色々といわくつきの神社。 最近この神社で転落死した少女の霊が出るとか、出ないとか。 3人は心霊関係を全く信じていないが、関わって良いことがあるとは思わないので、関わらないようにしている。 触らぬ神に祟りなしというわけだ。 3人が着替えようとした時、大地が揺れた。 地震だ。 結構な強さで揺れている。 3人は立っていられなくなり、転倒した。 3人が転倒した先には、少女が転落死した階段が。 そして、3人はそのまま階段を落ちて行った。 奇跡的に3人は助かった。 ところが、安心したのもつかの間、3人の所にトラックが突っ込んだ。 そこで3人の意識は途絶えた。 ガチャッ 「何だ?確かに何かを轢いたと思ったんだが……?気のせいだったかな?」 バタンッ そのままトラックは走り去って行った。 そこに居るはずの3人の姿は何処にもなかった。  
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