3.急接近

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  それからドライブを楽しんだ。 二人の会話はここでも弾み、どんな景色を見ていたのかなんてまったく覚えていないほどだった。 夕飯の時間になり、案内されたのはイタリアンレストラン。 そこは高級感と親しみやすさを同居させたような、お洒落な雰囲気のお店だった。 席について周囲を見渡すと、カップルのみならず、女性同士だったり年配の夫婦だったり、様々な客層が目についた。 彼が頼んだコース料理はお世辞抜きにとても美味しかった。 食事を進めながら、ここでもやはり二人の会話は止まることを知らなかった。 たくさん交わした会話の中で、彼について いくつも知ることができた。  
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