4.恋

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  家に帰った未歩は、ベッドに腰掛けて携帯電話を確かめた。 いつのまにか浩太から、メールを受信していたらしい。 『初メールです! ドキドキ(笑) 今日は具合でも悪かった? 悩みがあるなら相談乗るよー!』 という彼らしく陽気なメールだ。 少し考えたあとで返事を送る。 『送ってくれてありがとうございました。ピアノが弾きたくなっただけだから大丈夫です』 するとまたしても浩太からのメールが。 『今度どっか行かない? 二人で……あっ、やっぱ緊張するから みんなで(笑)』 二人で、という文字に少し身構えてしまったが、明美がいるなら大丈夫だろう。 『はい、明美も喜ぶと思います』 『やったー!!!! じゃあ、また連絡するな』 という会話でメールは終わる。 未歩は小さなため息をついて、ベッドに横になった。 浩太のように遊びに誘ってくれる男性は割と、……いる。 (でも、私が今一緒にいたいのは……) そんなことを考えているうちに、睡魔が襲った。    
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