4.恋

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  ~~♪ ~~♪ ……ん? 聞き慣れた着信音。 「わわっ!」 すっかり暗くなった部屋の中。 ガバッと未歩は起き上がった。 ……どうやら寝てしまったらしい。 鳴り終わってしまった携帯電話を慌てて手に取った。 『廣瀬 正悟』 時刻は夜7時。 すぐに電話をかけ直すと、2回目の呼び出し音が鳴る前に彼の声が聞こえた。 「もしもーし?」 「ごめんなさい、うたた寝してました!」 「はは。疲れてるなら また今度電話するよ」 「大丈夫です! お仕事終わったんですか?」 と会話をしながら、見えてるわけでもないのに、ボサボサになった髪を整えてしまう。 「今終わって車に乗ったとこ。腹へったー」 「お疲れ様です」 「未歩ちゃん何食べた?」 「あ。そういえば私も食べてないや……」 と答えたあと、ぐぅ、とお腹が鳴った。 「じゃーどっか行く?」 「! はいっ!!」 彼からの誘いに、パッと目を輝かせた後は、躊躇うことなく答えていた。  
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