4.恋

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  食事を終えても しばらく会話を続けていた。 あっという間に時間が経ったらしく、夜10時を過ぎていた。 「明日学校だろ? そろそろ帰ろうか」 「……はい」 まだ帰りたくない…… と思いつつ、口にする勇気はない。 彼は4杯目のコーヒーを空にして席を立つと、レジに伝票を持って行った。 「正悟さん、今回くらい私に出させてください」 「いや、いいよ」 「でもこの前もほとんど出してもらったし」 しかし返事はなく。 彼はお釣りをもらって外へ出てしまった。 お財布を持ったまま後を追うと、彼は車のドアを開けて、振り返りながら言った。 「じゃ、これから1時間だけ付き合って」 「……はいっ!!」 そうして2人は、深夜のドライブに出発するのだった。  
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