奇怪

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俺の名前は武藤一行。 どこにでもいるような普通の男子高校生だ。 スポーツは人並み程度にできるが、空手だけは中学生から始めたおかげで人並み以上にはできる。 勉強はというと一応進学校と認識されている学校に通っている。 そんな俺は今日も普段と変わらぬ、平凡な1日を過ごしていた。 気だるい授業が終わり、開放な気分になっている俺に話しかけてくる男が一人。 「なあなあ、一行。今日ちょっとつきあってくれないか?」 それは佐々木一星、小学校からの腐れ縁で今もこうして同じ高校の同じクラスだ。 「ああ、別にいいけど。今からか?」 「いや、悪いんだけど結構遅い時間に来てほしいんだ。」 「何時ぐらいだ?9時とか?」 「12時過ぎかな。」 「お前・・・一体何する気だよ。」 「まあいいだろ。とにかく来てくれよ。」 渋々それを承諾し、待ち合わせる場所を決めた。 約束の時間までは後40分。 少し早かったが家族の目を盗み、家を抜け出す。 その道中に奇怪な出来事が俺を襲った。
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