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咲の手作り卵焼き食べ、互いに昼食を食べ終わったあと俺達を何をするも無く、ただぼーっと座っていた。
「…………た」
「え?」
咲が話しだす。
「今日……遅刻…した」
そう言うと咲は立ち上がり
「………………」
黙って扉の方まで歩き出した。
「単位は大丈夫なのか?」
そう聞くと、扉に手をかけながら
「……覚えてて…」
ガチャ バタン。
屋上を去ってしまった。
何をだよ。
咲がいなくなり、少し寂しくなってしまった。
「それにしても、卵焼き美味しかったな…」
弁当箱を差し出したまま動かなかった咲を思いだし、少し笑ってしまった。
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