飛行機雲

歩いていこう

咲の気持ちを知った。

咲を理解した。

もう充分だ………。

　　　＊

「ん……」

どうやら寝てたみたいだ。

こうすけへのラブレターを書いてすぐに寝ちゃったな…。

今何時だろ？

顔を上げると、こうすけへの気持ちを書いていたルーズリーフを持ったこうすけが前の席に座っていた。

「…こうす…け……」

「あ、おはよ」

少し微笑みながら、こうすけは持っていたルーズリーフを机に置く。

もしかして……見られた……！？

「……読んだの…それ？」

「うん…全部」

全部……………！

カァーッと自分の顔が紅くなっていくのがわかる。

どうしよう、読まれた。

すごい恥ずかしい。

あんなにいっぱいこうすけへの気持ちを書くんじゃなかった……

まさか本人に読まれるとは…。