この空を、二人で

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周りに生徒がいるが、咲は構わず俺の手を握る。 個人的には少し恥ずかしいけど、咲は周りを気にしていないので俺も気にするのを辞めた。 「咲ん家に行くの久しぶりだな」 「うん…お母さんも…こうすけに……会いたがってる」 この一ヶ月毎日手を繋いで帰っているけど、咲は相変わらず毎回頬を少し赤くする。 いい加減慣れて欲しいものだ。 「咲のお父さんはいないの?」 そういえばまだ一度も会ったことがない。 たぶん向こうは俺の事聞いていると思うから、会ってちゃんと話しがしてみたいな。 「…お父さんは…仕事でいない」 「そうなんだ」 それじゃあ仕方ない。また今度に機会にするか。
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