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「…お父さんがいたら…面倒臭い…。だから…いない今日……晩ご飯に呼んだの」
そういえば咲はお父さんのことがあまり好きじゃなかったな。
それに今の話しを聞くと、夕食を用意してくれたのは咲のお母さんじゃなくて、咲が用意してって頼んだんだな。きっと。
アパートを通り越して、咲の家を目指す。
「あ、公園」
行く途中、前まで空き地だった場所に公園が出来ていた。
「これは…私達が付き合いはじめた……11月5日…17時18分の……次の日に……出来た」
「何なんだよその言い方」
咲の顔を見ると…顔を赤くして、どこかキラキラした視線で公園を見ていた。
「まだ夕食まで時間あるし、入ってみるか?」
入りたそうな顔をしていたので、一応聴いてみる。
「……ん…入る」
やっぱり。
咲は俺の手を引っ張って公園に入った。
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