この空を、二人で

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「やってないことって?」 「ぅ…うん……こうすけ…少し…力を抜いて…目を閉じて」 咲は顔をすこし赤くしながら、催促する。 「ん、こうか?」 俺は言われた通り目を閉じて力を抜く。 「背もたれに…もたれないで……背中…真っすぐ…」 「ん」 「…もうちょっと…前に…座って…?」 「これでいい?」 咲に言われるがまま、体を動かす。 「……よし…」 そう聞こえると、隣に座っていた咲の手が頭に回ってきた。 「おぁ?」 咲はそのまま回した手に力を入れて、体ごと咲の方に倒れてしまった。 ほわっと少し柔らかい感触が顔の右側に当たる。 これは……肌の感触。 目を開けてみると、咲の膝が視界の右側すぐにあった。 これは………俗に言う膝枕というやつか!
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