空を見上げて

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桜坂高校は三階建てで、二年生の教室は二階にある。 俺は下駄箱に向かって少し早めに歩いていた。 「上履きどこにあるんだ?」 そう聴くと 「………ここで…いい」 「へ?」 そう言って咲は背中から下り、首にかけていたバックを取って 「………お疲れ様…」 ペコッと頭を下げ、下駄箱に走って行った。 「…………………」 え、何?足…大丈夫だったの? 「………無駄に疲れたな、おい」 軽く失笑して、空を見上げる。 ミーン ミーン いい天気だ、ホントに。 「………行こうか」 そう足を運ぶと同時に キーンコーン カーンコーン 一限目が始まった。 「遅刻だ!」 急いで職員室へと向かった。
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