傷心

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「俺…ユイのことまだ好きなんだ!だからもう一度やり直したい!」 ユイは目をそらし、顔をかがめながら言った。 「…もう行くね。」 そしてユイは荷物を持って足早に部屋を出た。 「ガチャン」 とドアの閉まる音だけが部屋に響いた。トシヤは床に座り込んだ。トシヤには、ユイの気持ちがわからなかった。これでユイと元にもどれないことだけはわかった。ただ自分の気持ちを伝えることができたことで悲しみを抑える糧になった。トシヤは吹っ切れない気持ちで何日も過ごした。
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