その夜(章サブタイトル:夜間徘徊は危険が一杯)

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ふと気づくと夕方… 「あれ!?いつの間にか寝ちまったのか…」 携帯が光っているが、さすがに怖いのでスルー クゥ~…と背伸びをして時計を見ると6時21分 「そろそろ母さんが帰ってくるな…」 そう言いながら一階へ降りて玄関の鍵を開けておく 「今日は入学式だったし…スーパーで何か買ってくるだろうからな」 待つこと5分…… キキー…ズザザザザーー… “ズドーンッ” ハァ~っとため息をついて額に手を当てて 「まぁ~たやりやがった…」 ケイゴは玄関を飛び出すと単身赴任中の父さんの愛車のRX‐7が駐車場の壁に刺さってる 「母さん!!!」 近寄ると、エアーバックを裂いて母が出てきた 「ケイゴただいま!!」 ただいまじゃねーよ!!!!こんだけド派手に突っ込みやがってピンピンしてるのかよ!!!! 「母さん怪我は!?」 母はう~ん…と考えて 「爪が割れてる……」 バタンと玄関の扉を閉め鍵をかけた そう、俺の母はぶっ飛んでいるのだ……
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