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俺の部屋は一階の一番階段寄り。それもこれも全部面倒くさいからの一言につきる。
「ただいまっと」
誰もいない暗い部屋に帰宅の挨拶をする。
部屋の隅にはマンガやゲーム機、教科書、カップ麺のカラなどの様々なものが固められている。理由は言わずもがな。
明かりをつけ、テーブルの上にあったリモコンをテレビに向ける。
適当な番組をつけてそのままテレビに足を向け、ベッドに寝転がる。
テレビからの賑やかな声をなんとなく聞きながら少し黄ばんだ天井を見る。
今日は疲れたな…。このまま寝ちまうか…
そう思ってテレビを消そうとリモコンに手を伸ばした時、不意に番組が中断し、いきなりその声は耳に飛び込んできた。
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