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その放送後テレビの映像は、何事もなかったかの様に元のバラエティー番組に切り替わる。
俺は放心していたが、テレビの電源を切ってからすぐに思考をめぐらせる。
本当にこんなのがあるのか? いきなり大会なんて…
しかし、そう考えたのもつかの間。
これはチャンスだろう。優勝賞品なんて興味はないが、あの政策をした後沈黙を保ち、ほとんど情報の入ってこない超能力省公認の大会だ。長年の疑問の核心にも近づけるかもしれない。
そう思いケータイを手に取り電話をかける。
「今見てたよな? ……そうだ。俺と出てくれ。いいだろ? 創助」
皆が優勝賞品を狙う中、廻斗は違う目的で優勝を目指し、大会出場を決意する。
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