勧誘と交錯

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我島哲夫(ガジマテツオ)。 翔也達とは同じクラスで唯我独尊タイプ。クラスではいつも基本的に一人。 時々屋上に行く位で、あまり動こうとさえしない。 ━━ん~~。たしかあの大企業の社長の息子だったはずだけど…。あれどうなったんだっけ? 「君は我がクラスメートのてっちゃんじゃないか~。今日もオレ様オーラを感じるよ~。 んで? 俺になんか用? 大会のこと訊いたよね~。観戦したいの? それなら無理無理。あとでブルーレイでも出るのを期待して待つしか…」 人を和ませる翔也の性格は哲夫とは正反対。逆に怒らせてしまったようだ。さっきよりさらに睨みを鋭くする。 「ふざけてんのか?…俺と大会に出ろ」 ━━能力者だったのか。知らなかった。 ━━でもなにをそう苛立ってるのだろう? とっつきにくいなぁ。 そう思いながら大会出場を断るため、説得を試みる。
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