勧誘と交錯

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へーほー、と未だにリストを読んでいき、一向に返そうとしない創助。 「もういいだろ、返せよ」 強引に取ろうとするも、指は空を切るように紙を通り抜ける。 俺の(まさに)追っ手を振り切り紙を見ながら、俺と距離をとる。 「まだ待てって。あ、上級生なら三年の平川って人だけだぜ」 久しぶりにコイツの能力見たな……。いきなりでちょっとビビっちまったじゃねーか。 「…下らねーことに能力使ってんじゃねーよ」 まったく。とつけ加えて俺は教室をあとにした。
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