日常と非日常

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「それ以上来ないで!! 私はもう死ぬの!!」 それを聞いて、俺は引くことも驚くこともしない。 「絵に描いた様なヒステリー女だな。簡単に死ぬ死ぬ言う奴は死なねーよ」 と、自分でも冷静だなと思うくらいの冷めた口調。 ……自殺しないと思うし。 俺がそう言うと、興奮を隠しきれないのか、創助はニヤニヤしながらこう言った。 「いやいやわかんねーぞ。柵の向こうに行ったのは今日が初めてだ。今まではただ叫んだり、柵を掴んで泣いていてな」 創助はその良く回る舌を使い、ベラベラと喋り続ける。 一緒にいる俺の気持ちは……考えてないだろうな。 「毎回来てんのか? つーかワクワクしてんなよ。不謹慎な」 せめて興奮をそごうと注意するが態度を改めずになおも喋り続ける。
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