朗報と危険

10/32
前へ
/568ページ
次へ
~~~~~~~~~~~~~~~ 放課後になり、静かになった教室。 ある人は試合に向けて部活へ、ある人は志望校に向けて図書室へ、またある人は大会に向けて自宅へ行き、次第に日も暮れていく。 そんな無人となった教室へ一人入っていくニット帽の男。 男は真っ直ぐにその教室の端の机にあった紙を手に取り、上から視線を下にずらしてからホッとする。 「良かった。俺の名前はないようだね。びっくりしたよ。役所にいったらこんなのが貰えるなんて知らなかったもんな~」 ニコニコとリストを眺め、何やら独り言を始めながら紙を折っていく。
/568ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加