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放課後になり、静かになった教室。
ある人は試合に向けて部活へ、ある人は志望校に向けて図書室へ、またある人は大会に向けて自宅へ行き、次第に日も暮れていく。
そんな無人となった教室へ一人入っていくニット帽の男。
男は真っ直ぐにその教室の端の机にあった紙を手に取り、上から視線を下にずらしてからホッとする。
「良かった。俺の名前はないようだね。びっくりしたよ。役所にいったらこんなのが貰えるなんて知らなかったもんな~」
ニコニコとリストを眺め、何やら独り言を始めながら紙を折っていく。
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