225人が本棚に入れています
本棚に追加
「…まぁまぁ、いいじゃん? 名前はなかったんだからさ。……大会にでることになったのは謝ったでしょ。……大丈夫。マズイことにはならないよ」
簡単な作り方だからだろう。手元を見ずに紙を折っていると
「痛っ!」
紙で指を切ってしまった。
「………。」
指をしばらくみたあと、作りあげた紙飛行機を窓から飛ばし、それと同時に教室を後にする。
紙飛行機はきれいに滑空した後、無数の亀裂が入り、バラバラの塵になって風に運ばれていった。
最初のコメントを投稿しよう!