朗報と危険

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「…まぁまぁ、いいじゃん? 名前はなかったんだからさ。……大会にでることになったのは謝ったでしょ。……大丈夫。マズイことにはならないよ」 簡単な作り方だからだろう。手元を見ずに紙を折っていると 「痛っ!」 紙で指を切ってしまった。 「………。」 指をしばらくみたあと、作りあげた紙飛行機を窓から飛ばし、それと同時に教室を後にする。 紙飛行機はきれいに滑空した後、無数の亀裂が入り、バラバラの塵になって風に運ばれていった。
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