朗報と危険

12/32
前へ
/568ページ
次へ
~~~~~~~~~~~~~~~ 「あっ!」 自己紹介がてら三人で大会の事を含めた雑談をしていた時、思い出したことがあって思わず声を出してしまっていた。 「びっくりした……なんだよ?」 せっかくの会話を中断されて不満そうな顔をする創助。 「やーべあのリストの紙、教室に置きっぱなしだった」 「あれって役所行けばくれるやつだろ? なんでわざわざ…」 創助からすればそう訊くのは自然なのだが、俺にとってはあまり言いたくない事で、少し口ごもる。 「いやっ、あれは…頼み込んでやっと貰えたから、返してシュレッダーにかけるとか言ってたからさ~」 と、何となく誤魔化す。 言えない…。無許可でしかも能力使って書き写したなんて……。
/568ページ

最初のコメントを投稿しよう!

225人が本棚に入れています
本棚に追加