日常と非日常

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「えっ……。イヤァァーーーーー!!」 女生徒の手はもう柵には届かない。体が徐々に傾いていく。 驚嘆の声がもれる野次馬の中 「やっぱな。死ぬ気なんてねーんじゃんかよ」 そう言って俺は1人駆け出た。 手を伸ばし柵越しに手を握る。 彼女の姿は周りから完全に見えなくなり、皆『最悪』をイメージしただろう。 しかし、俺は柵から見下ろして安堵する。
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