北へ

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『へぇ…』 彼女の走りはスムーズかつ大胆で見ていて気持ちがいい その辺の口先ばかりの男よりも上手い そして見ていたのは走りだけではなく前傾姿勢になっている彼女のヒップに目が釘付けになりそうだった 皮パンの黒光りのせいもあってパツパツに張ったヒップに男心を揺さ振られイタズラ心が芽生えた ギアを一速落として抜き去りざまにヒップに手を伸ばした ぱんっ! 速度的にタッチと言うより叩いたと言う表現がピッタリだ 『ごちそうさま』 バックミラーの中でみるみる小さくなる彼女にヘルメットの中で礼を言った 彼女は追い掛けてくるわけでもなくそのままだった
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