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『何処見てんだよ、ここだよここ。』
そう言われたって…
僕はグルグルと辺りを見回す。
でもやっぱり誰もいない。
僕、病気にでもなったかな?
『そこのちっこい羊!足元を見ろったら』
後ろから聞こえてきた声に従って、僕は振り返って足元を見た。
あったのは、さっき力いっぱい引き抜いた二又の白い小さな冊。
ま、まさかぁ
なんて笑いながら、恐る恐るつついてみた。
『そう、それが俺!グフフっ、くすぐったいなぁ』
僕は病気になんて、なってなかった。
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