序章

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「荷物、持ちましょうか、」 ふと声をかけられ振り向くと短髪、黒髪のいかにも感じのよい少年が立っていた。 彼は白いシャツを着ていてそれは汗でびっしょりに濡れていた。 しかし、蒼い空と夏ならではの生き生きとした碧をバックに背負うには似合い過ぎた。 「あぁ、大丈夫だよ。ありがとう。」 そう答えると少年は不安そうな表情を見せた。 「でも…」 何か言いたげに言葉を詰まらせる。  
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