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小指
約束をひとつ
とりつけるたびに
結んだ小指。
"絶対だよ"
小指を取って笑う君
"本当に?"
期待と不安と入り混じりながらも頷く私
寒さに堪えながらも
かじかむ小指を
ぎこちなく結びあって
遠い未来を誓い合った
今君は誰と小指を
結んでいるんだろう
どんなふうに笑って
不確かな約束を
とりつけるんだろう
守れない約束なんか
要らない。
そう言って離れたけど
あんなの嘘だよ
守れなくても
約束しなくても
そばに居て欲しかった
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