最悪な印象

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妙な好奇心は持つものじゃない、沢村は思った。 気になって探した人物が今一番会いたくない人物、乾鉄浪だった。 乾は今、すぐ横に街灯があるベンチに座っている。 うつむいているので眠っているのかもしれない。 ちなみに沢村はそのベンチからみて右奥にある木に隠れている。 今朝のことがある、見つからない内にさっさと離れよう。そう思い、沢村は音を立てないようにゆっくりと下がりはじめた。 と、不意に乾が学ランをうつむいたままで脱ぎはじめた。
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