お帰り

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ピンク髪の少女、カノンノ・イアハートが、バンエルティア号から世界樹を見つめていた。 「カノンノ、洗濯を手伝ってくれない?」 カノンノの育ての親、パニールがカノンノを呼ぶ。 パニールは、ナツナッツ族という、見た目 小動物の珍しい種族だ。 「うん、解った。」 カノンノは、世界樹に背を向けて歩き出した。 その時。 カノンノは、何気なく、後ろを振り向いた。 そこには、かつて世界を救い、同時にここ、漂泊のギルド アドリビトムの仲間として一緒に生活した、ディセンダー・ロゼがいた。 「ロ…、ゼ?」 「…ただいま…」 普段 無表情のロゼが、僅かに微笑んで言った。 「…おかえりっ!」 カノンノの歓喜に満ちた声が、船内に響いた。
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