お帰り

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ロゼが帰還した事は、瞬く間に全メンバーに広がった。 メンバー全員が、ロゼを歓迎した。 「戻ったか、ディセンダー」 赤色短髪の凄腕傭兵、クラトス・アウリオンが、ロゼに声を掛けた。 「戻った」 「そうか…。無口なのは、相変わらずだな」 「…貴方も、相変わらず」 「…フ、そうだな」 「ロ~ゼちゃあん!そんな無愛想野郎じゃなくて、俺様とお話しようぜぇ!!」 赤色長髪の軽い性格のゼロス・ワイルダーが、後ろからロゼに抱き着いた。 「ゼロス…、お前も相変わらずだな(呆」 近くにいた少年、カイウス・クオールズがゼロスに呆れた声で言った。 彼は、レイモーンという 獣に変身できる種族だ。 茶色の短髪には、前髪部分に白色メッシュが入っている。 ロゼはスルッとゼロスの腕からすり抜けた。 「あ~ぁ、嫌われた(笑」 淡い水色短髪の少年、ジーニアス・セイジが、ゼロスを軽くからかった。 「うるせー、がきんちょ」 ゼロスはジーニアスに言い返した。 「あら、ロゼじゃなぁい!ちょうど良かった!」 天才女性科学者(本人談)の、ハロルド・ベルセリオスがロゼを発見 甲高い声で言った。 「あ、ハロルド。ちょうど良かったって、何が?」 ジーニアスが尋ねる。 「ぐふふ、世界を救ったディセンダーが人間とどう違うのか、解剖して調べてみたかったのよねぇ~(喜」 「………」 ロゼは数秒ハロルドを見ていたが、無表情のまま すぅ、とクラトスの背後に隠れた。 「…ハロルド」 「やぁねぇ、冗談に決まってるじゃない。そんな低い声で言わなくても解ってるわよ、クラトス」 ハロルドが右手をひらひらさせながら笑った。 「いや、ハロルド、冗談に聞こえなかったぞ」 カイウスが呟いた。 何はともあれ、ロゼは帰ってきた実家に浸っていた。
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