〈Ⅲ〉~朔月の日常

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  AM 11:00 遥到着 「遥さんいらっしゃい」 一緒に朝食を取っていない場合は大抵この時間に訪ねて来るのだ。 「今お茶入れるね」 「いつもありがとう」 朔月はキッチンへ向かうとお湯を沸かし、ティーポットを真ん中の棚から取り出し、その下の棚から茶葉を取り出す。 お湯が沸騰したら素早くお湯を注ぎ2分前後抽出したら、棚の上の段にあるカップを取り出しそれに紅茶を注いで行くのだ。 しかし問題があり パリーンッ!! 「きゃっ!! また割っちゃった」 月に1回か2回の割合でカップを割ってしまうのだ。 以前悠がファンからマイセンのカップを貰った事があったが、役割を果たす前にその生涯を終えたことがある。 それほどの頻繁に割ってしまうので、カップは比較的安いものを使っているのだ。  
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