〈Ⅲ〉~朔月の日常

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  「僕が料理するよ」 「では私も手伝おう」 以前悠が遥に料理を任せた時のこと、ただの目玉焼きが何故か紫色の液体に変わった事があった。 悠はその後激しく後悔をし、その為遥はキッチンへの出入りが禁止になっている。 今回も遥には丁寧に遠慮してもらった。 PM 07:30 夕食 「朔月起きろ」 「遥さん…」 朔月はガバッと勢い良く起きると時計を確認する。 「ヤバい寝ちゃってた。 夕食の用意しなきゃ」 「それなら大丈夫だよ。 僕が作ったから」 そこにはもう既に3人分の料理が並んでいた。 「今日はブリの照り焼きだ」 自信満々に言う遥だが、何一つ手伝っていない。手伝って貰っても逆に困るのだが… 「お兄ちゃんありがとう」 3人はそれからクイズ番組を見ながら夕食を取った。 お兄ちゃんありがとう…  
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